クレジットカードの手数料は何故高いのか?QRコード決済ってすごいの?
以前はリボ払いってめっちゃ儲かるよねーという記事
カード会社はリボ払いで毎月数十億の収益があるって知ってた? - 俺の言うことを聞いてくれ。
を書いたのですが、今回は決済手数料に関してQRコード決済がホットになってきているのでちょっと調べてみました。
驚きの決済手数料0%
最近QRコード決済の導入で決済領域のビジネスが盛り上がっています。
具体的にはメタップスのpringが提供するQRコード決済の手数料が0.95%!と報道があったと思いきや、LINEは決済手数料0%にするよー!と手数料の値引き合戦が始まっています。今後もヤフーがQRコード決済に乗り出します!と宣言をしたり、最近はフィンテックがもはや本業のように見受けられる楽天も各社に対抗して大胆な戦略で対抗してくる可能性があります。この”脱現金”の流れは2018年のキーになることは間違いがありません。
クレジットカードの決済手数料は高い
そこで、”脱現金”の話題になるときにセットとしてよく話題に上がるのがクレジットカードの決済手数料の高さです。
メディアでよくみられる意見として、「日本が現金主義でクレジットカードの利用が大きく上がらないのは決済手数料の高さだ!」なんて意見がよく見られます。
一般的な消費者からしたら決済の手数料はまったく気にしない問題だと思います。なぜなら、現状は決済手数料はお店側が負担をするもので、消費者は年会費無料のクレジットカードでカードを使えば使うほどポイントが貯められるメリットを享受しているためです。
たまに個人経営のイタリアンなどに行くと、「当店はクレジットカードの利用はお断り!」とカードで払おうとしたときに言われて困るときありますよね。
キャッシュの入りが遅れてしまうこともあるかもしれませんが、決済手数料の高さも個人経営のお店がクレジットカードの導入をためらう要因になります。
それでは具体的にお店はどのくらいの決済手数料を負担しているのでしょうか。
実は業種によって決済手数料は変化をしていて料率が大きなところ(飲食店など)は5%もの手数料がとられてしまいます!
10,000円の商品を提供したら500円も費用が出てしまうのはかなりもったいないですよね。もし10,000円の支払いが現金で払われた場合には費用が500円浮くわけですから、お店側としたら現金で支払ってほしい!というインセンティブがかなり大きくなると思います。
クレジットカードの決済手数料の胴元は?
では、お店側から徴収した500円はどこに行ってしまうの!と疑問を持つ方がいらっしゃるかもしれませんが、クレジットカード利用の裏側のプレーヤーとして実は3社も間に入っているのです。その三社とは、国際ブランド会社・カード会社(イシュアー)・店舗管理者(アクワイアラー)です。
検索をしてみるとよく三角形の図が出てきて上記の3つの会社のお金の流れ図が出てくるのですが、今回はより力関係が分かるようにアウトレイジに例えて説明をします。
決済手数料をお店から徴収する胴元とみれば3社はヤ〇クザといっても過言ではありません。
著作権の関係上、とてもシュールな関係図になってしまいました。
ここで言いたいことは、
・お店から徴収した手数料は3社で分配しますよ!
・三社は国際ブランド、カード会社(カード発行)、アクワイアラー(お店管理会社)
・すべてを支配しているのは国際ブランドですよ!
ということです。改めて見ると国際ブランド(プラットフォーマー)はえげつなく金を稼ぎます。
細かい説明になりますが、3つの手数料にはそれぞれ名前が付いていまして、
お店からアクワイアラー(お店管理者)に流れる手数料を加盟店手数料、
アクワイアラーからイシュアー(カード発行会社)に流れる手数料をインターチェンジフィー、
イシュアーやアクワイアラーから国際ブランドに流れる手数料はブランドフィーといいます。
先ほど手数料率が高い所で5%もの手数料を取られるところがあると説明しましたが、その5%というのは加盟店手数料を指しています。
クレジットカードの手数料は何故高いのかの結論としては、お客さんのクレジットカードの利用のビジネス背景には3社ものプレーヤーが存在し、国際ブランドを胴元として利益を分け合っているからということになります。
お店からしたらこの5%がなくなればどんなに嬉しいことやら。。
QRコード決済で手数料が0%ということはかなり破壊的なことなのです。