暗記のコツは書く行為は止めることであるという研究
高校時代の自分に教えてあげたかった内容です。
某有名講師の学習本でひたすら「書く」行為を推奨しており、
ボールペンのインクをひたすら消費しなさいと。。
科学的には完全に間違っていたようです。
僕みたいな可哀そうな学生が少しでも減るように、先生達はちゃんと確立した勉強法を教えてほしいですね。。金儲けに走らないで。
前置きが長くなりましたが、今回の研究の結論は
ノートを作ることは実際に覚えているものを減らすことができる。多くの人が期待していることとは反対に作用してしまい、情報を書き留めると情報がメモリ(脳)から消去されちゃうみたいで、
忘れたいことは意図的に書き留めた方がいいとのこと。(エクスプレシブ・ライティングがいい例だと思います。)
この実験はというと、
心理学者は被験者に古典的な記憶ゲームをプレイするように頼みました。
集中ゲームやペアゲームとも呼ばれ、日本でいう神経衰弱ゲームのことです。
この研究のために、半分のグループはカードの位置についてメモを取ることが許され、残りの半分はカードの位置についてメモすることができない前提とし、
ノートを作ることを許可された人はテスト前にノートを取り除かれるようにしたそうです。
研究の著者は次のように書いている。
「結果によるとノートテイクグループの参加者は、スタディグループの参加者よりも位置情報が大幅に少なくなっていたことがわかりました。
これらの結果は、ノートテイカーが故意に位置情報を忘れたことを示唆しています。
その理由は脳は自分自身に「私はこの情報を書きましたので、覚えておく必要はありません」と言っているようなものです。普段の生活において、あなたがメモを失うかもしれないと思うならメモを書いたものに注意してください。」
暗記をするなら「書く」行為は無意味というより、逆効果になるかもしれないということです。
昔から言われてることですが、暗記で重要なことは「想起」であり、思い出そうとすることが一番大切です。
この研究は、
https://link.springer.com/article/10.3758%2Fs13421-013-0362-1
に掲載されました。