暗記をするなら「声に出して読む」ことが良いという研究
前回こちらの記事で記憶に関してのTIPSを述べましたが、
今回も引き続き記憶に関しての報告をまとめたいと思います。
結論から言うと、
声に出して読みあげることで記憶を向上させることができるという研究が報告されています。
何かを大声で話し、自分自身でそれを(脳内で)聞くことは長期記憶を促進するのに役立つとのこと。
心理学者はこれを「生産効果」と呼んでいるそうで、
静かに黙読するときよりも大きなものを読み上げると物事をよりよく覚えているみたい。
この研究を共同執筆したColin M. MacLeod教授は、次のように述べています。
「この研究は、学習と記憶が積極的な関与(音読)から利益を得ることを確認しています。
単語は長期間のメモリでより明確になり、より記憶に残るようになります。」
この研究では書かれた情報を学習するさまざまな方法を比較しており、
1.黙って読む
2.誰かがそれを読んだことを聞く
3.自分自身の録音を聞く
4.リアルタイムで声を出して読む
この中で、
リアルタイムで朗読することが最も効果的な方法として明らかになったそう。
前回の記事では「書く」行為は否定されましたが、
何かしら自分でアクションをする場合には「声に出して読む」行為をするといいようです。
この研究は、Memory (Forrin et al。、2017)誌に掲載されました。
http://dx.doi.org/10.1080/09658211.2017.1383434