ヤフーが売上の3%をアメリカ(Oath Inc.)に支払わなきゃいけないって、、もしかしてメルカリは、、

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先日このような記事がありました。

「PayPay銀行」「PayPay証券」誕生へ ヤフーとソフトバンク、自社名使わないワケ〈AERA〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース

 

この記事の中では、ヤフーが自社名を使わずにサービスを行いたい理由が書いてあったのですが、具体的には

 

「ヤフー」に関しては、元々は米ヤフーが保有し、現在は同社を買収した米通信大手ベライゾンが握る「ヤフー」の商標使用料がネックとみられる。

「社名にヤフーを使うと、売り上げの3%をベライゾンに支払う必要が出てくる」

ヤフー幹部はそう打ち明ける。

 

売上の3%はデカい。

IFRSで営業収益が1兆円規模だからその3%。約300億円!

そのお金がアメリカに流れていたんですね。友人のエンジニアが「ヤフーはお給料が少ないんだよなー。なんでだろう?」と言っていたのを思い出しましたが、この規模のお金が外部に流れればなぁ、、と思った次第です。(一概に商標使用料のせいとは言えませんが。)

 

実際にヤフー株式会社の有価証券報告書を見てみると、P25ページに記載がありました。もっと知りたい方は読んでみてください。

〇ヤフーの有価証券報告書

https://file.swcms.net/file/sw4689/ja/ir/news/auto_20190617171100_S100FY28/pdfFile.pdf

 

それでなんですが、、

 

これって結構一般的なことなのかなーと調べてみたら、まぁそんなめずらしくないことかもしれません。

例えばでいうと、スターバックスコーヒージャパン。(上場廃止になっていますが)

まだ上場していた頃の平成26年の有価証券報告書をみてみると、P13に【経営上の重要な契約等】というところに、

「当社は、月次売上高の5.5%相当額のロイヤリティーをエスビーアイ・ネバダ・インクへ毎月支払う。」
(エスビーアイ・ネバダ・インク=商標・技術ライセンス契約の相手方)

 

5.5%。。ヤフーよりも多いですね。。今この契約があるのかは分かりませんが、商標利用料はかなり手ごわそうです。

 

そしてなのですが、逆のパターンはあるのかなと。つまり、日本から生まれたサービスを海外に展開した場合には、海外の会社に対して「商標使用料」をたんまり取れるのではないかと。つまり、メルカリのパターンです。

 

さっそく最近上場したばかりのメルカリの有価証券報告書を見てみると、商標使用料の記載は特にみられませんでした。。。

そもそも最近からユーザへの手数料を取り始めたので、これから動き始めるのですかね。。

 

「当社グループは、平成26年10月から「メルカリ」において、平成28年10月から米国の「Mercari」において、それぞれ商品代金に応じた手数料をいただいております。

なお、英国の「Mercari」では、更なるサービスの拡大に向けたユーザの獲得を優先しており、現段階では手数料・利用料等はいただいておりません。」

 

まとめ

外資が関わっている企業のビジネスは、お金の配賦・契約構造において、個人投資家にはどうにもならない問題を抱えていることがある。企業に投資する際には資本関係もよく考えましょう。