やってのける。意志力を使わずに自分を動かす。【書評】
こんにちは。ジャンガです。
最近書評を全然書いていなかったのでたまにはいいかな思い、名著中の名著?の「やってのける 意志力を使わずに自分を動かす」について書こうと思います。
著者の紹介
この本の著者はハイディ・グラント・ハルバーソン(Heidi Grant Halvorson)という社会心理学者です。現在はコロンビア大学ビジネススクールの副所長をやっているそうな。
ちなみにこんな人です↓
ポイントの解説
この本は1章~13章まで全部面白いです。心理学のことを何も知らなくても全然問題ありません。今回ポイントとする点としては、『Why思考とWhat思考』を取り上げようと思います。
Why思考とWhat思考
皆さんはWhy思考とWhat思考をうまく使い分けることはできていますか?実はそれぞれの思考によって享受できるメリットが全然違うのです。
結論から言うと、Why思考はモチベーションを高めることができるのです。
抽象的な思考は小さな行動を大きな意味や目的に結びつけられるため、意欲を高めやすくなります。
一方で、What思考は難しい行動をとれるようになるのです。
「何」を基準にすると具体的な行動(A点からB点へどう進むか)に意識が集中します。難しい何かに挑むときは、いったん「大きな絵」は忘れて、目の前のタスクに集中することが求めらるからです。
応用
ここからは応用編ということでこの本に書いてあることについて深堀をしていきましょう。Why思考とWhat思考に時間軸を取り入れてみます。簡単に図解してみるとこんな感じ。
Why思考はモチベーションを高めてくれるので長期的な目標に対して有効です。
”何故、自分は○○をやりたいのだろう” と思考することはあなたのモチベーションをあげる効果があり、誘惑に打ち勝つことができます。しかし、短期的な目標に対してWhy思考をしてしまうと"頭でっかち"になってしまいスピード感が落ちてしまいますし、モチベーションの上げ方として好ましくないです。
What思考は難しい行動をとれるようになるので短期的な目標に対して有効です。
例えば、あなたがダーツが上手くなりたいと思っているとします。ダーツのフォームを徹底的にWhat思考で考えるのです。"ダーツを投げる前に必ず深呼吸をして心を落ち着かせる。次にラインに対して体を半身にして背筋を伸ばす。そして...."
このように具体的にステップに落とし込むことがWhat思考の大切なことです。
まとめ
散らかっているクローゼットを片付けるのは「整理整頓すること」(Why思考)とも考えられますし、「要らない服を処分すること」(What思考)とも言えます。
やる気を高め、誘惑に打ち勝ちたいならWhy思考をしましょう。
難しくて不慣れな行動をするときはWhat思考で考えることが有効です。