高身長はメリットだらけ!平均よりも知能が高いかもしれない!という研究
結論から言うと、
背の高い人々は平均よりも知能が高いかも、という研究が報告されました。
この研究の最初の著者であるEero Vuoksimaa博士は次のように述べています。
「身長の高い人は、低い人と比べると比較的大きな脳を持っていますが、脳のサイズは身長だけで決まるわけではありません。
さらに、認知能力は単に脳の大きさによって決定されるものでもありません。
しかし、身長と認知能力との関連性の基礎となる生物学的メカニズムが明らかになっている」と語っています。
研究では、脳のスキャンを使用して、皮質の総表面積とその厚さの両方を測定した。
参加者は534人の中年男性であり、そのうち半数は同一であり、かつ非一様な双生児であったそう。
その結果、背の高い人は皮質の表面積は大きくなりましたが、皮質の厚さは厚くなりませんでした。
Vuoksimaa博士は次のように述べています。
「これらの観察は皮質の発達に関する最近のMRIによる研究と一致しており、
皮質の表面積はおよそ12歳まで増加するが、小児期および青年期には皮質の薄化が起こる」と述べています。
幼児の栄養失調は身長や脳の成長、認知発達に影響するので、
このような事例の場合には身長の高低は知能に影響を与えてくるのかもしれません。
この研究は、Brain Structure and Function(Vuoksimaa et al。、2018)
https://doi.org/10.1007/s00429-018-1675-4
の誌に掲載されました。