糖の取りすぎによる体への影響は?
前回、現代の人々は砂糖・異性化糖を取りすぎているという話を書いたが、それらの過剰摂取は我々の体にどのような影響をあたえているのだろうか。
果糖の取りすぎによる悪影響は未知数
砂糖や異性化糖には果糖とブドウ糖が含まれている。
果糖の過剰摂取には気を付けたいところだ。
私たちの体は常に血糖値をモニターし、必要に応じてインスリン等のホルモンを用いて血中のブドウ糖濃度が一定以上にならないように作られている。
この理由はブドウ糖が「糖化反応」などによって血管を傷をつけてしまうからだ。
実は果糖の糖化作用はブドウ糖の約10倍も強力であると知ったらあなたはどう思うだろうか。
この毒性のためか、体内に吸収された果糖は速やかに小腸と肝臓で代謝されるようになっているが、大量に摂取した場合には処理が追い付かず、血中に残った果糖によって糖化反応が促進する危険性があるのだ。
また、果糖を大量に摂取していると「高トリグリセリド血症」になりやすくなることも報告されている。ブドウ糖にくらべて果糖の摂取は内臓脂肪を増やす危険性が高く、満腹感を与えにくいことも知られている。
内臓脂肪について以前記事したが、皮下脂肪に比べて段違いに危険な脂肪であるのでなおさら気を付けたいところである。