食欲を制する者はダイエットを制す

 フリー写真 食事中の円卓

食べ物に囲まれていてもマウスは太らない

生物学や医学の研究ではマウスがよく使用されます。実験に使われるマウスにはいつでも食事がとれるような環境で管理されていますが、マウスはほとんど太りません。食事の量を調査したところ、マウスは毎日一定の量の食事をしていたとのこと。

 

マウスの食欲と人間の食欲

マウスと人間の食欲が起こる仕組みは同じです。人間もマウスと同様に体重を一定に保つ仕組みを持っています。しかし、脳の働きが格段に進化した人類では、体内のエネルギー量を一定に保つための食欲に加え、「心の空腹感」を満たすための食欲が発達しています。

ご飯をお腹いっぱいに食べたた後に、おいしそうなケーキを見たら「別腹」といって食べてしまうことがありますが、これが「心の空腹感」の正体。

私たち人間は、刺激によって食欲を生み出す仕組みが強く働いているのです。

 

ダイエット時に”食欲の質”を考える

このような精神的な刺激によって生じる食欲を、専門家は「快楽性の食欲」と呼んでおり、一方、体内のエネルギー量の減少によって生じる食欲を「恒常性の食欲」と呼んでいます。

 

ダイエットの最中に食欲が湧いて出てきた時、その食欲は"精神的な"食欲なのか、"肉体的な"食欲なのかを判断することが大切になってきます。

その判断をするために必要なのが、カロリー計算になります。すべての食品にはカロリーがあり、すべて定量的な基準を持っています。カロリー計算をすることで自分が摂取しているエネルギー量が把握できるようになります。

そして"食欲の質"に対しての判断ができるようになるのです。